Sloth Life|お金を貯めて旅に出る

─ 世界一周を夢見る40代サラリーマンの、ナマケモノ資産形成ブログ

【資産形成の振り返り⑤】4000万円を超えて現在まで

前回の記事で書いた通り、金融資産が4000万円を超えたのは今年の7月初め頃でした。 本日9月18日現在、そこからおおよそ2か月半が経ち、金融資産額は4,500万〜4,600万円の間を行き来しています。

改めてではありますが、日本株も米国株も右肩上がりで、株式の伸びるときの驚異的なスピードに驚いています。 正直、今年の給料日があと4回あることを考えると、このまま相場が伸びてくれれば年内に5,000万円に届いてしまうのではないかと浮ついた気持ちにもなります。

もちろん、そう思っていると暴落することもあるでしょうし、停滞する可能性もあります。ただ、仮にそうなったとしてもやることは変わりません。ゆとりを失わず生活を楽しみ、余剰分を粛々とリスク資産に投じていくだけです。


このブログのタイトルは 「Sloth Life」。副題として「お金をためて旅に出る」と名付けています。 Sloth Life という名前をつけたのは、私自身がナマケモノというキャラクター的存在に愛着を持っているからです。動物としてのナマケモノそのものというより、キャラクターとして投影される「のんびり、気楽、美意識がある」と言ったイメージに親しみを感じています。

……ナマケモノの話はこのあたりで。


我が家の妻は、高校時代に国際学科という英語系のコースに在籍していて、もともと外国人の方との交流が好きなタイプでした。 ただ、私と出会った頃は閉所恐怖症的な気質があり、飛行機に乗るのが怖くて海外に行ったことがなかったのです。

サントリーニ島に行くのが夢」という話を聞き、新婚旅行でギリシャに行ったのですが、そのとき飛行機に乗れたことをきっかけに、以後は海外旅行にも少しずつ行くようになりました。今では飛行機にも慣れ、近年は一人でも色々な国へ出かけるほどです。かつては「エコノミーは大丈夫だけど、LCCは座席が狭くて怖い」と言っていましたが、最近は「LCCでもいいからとにかく安く色々な国に行ってみたい」と言うようになっています。

何が言いたいかと言うと、妻が世界一周旅行に憧れを抱いているので、それを実現させることを私も楽しみたいなと感じています。妻の夢に相乗りさせてもらっている形ではありますが、ありがたいことだと思っています。とはいえ、妻一人では実現が難しい面もあるでしょうから、そのあたりはお互い様ということで。

資産形成という側面で捉えても、お金を貯めた先の生活を用意しておいた方が健全だと思いますし、必ずしもDie with Zeroにすべて賛同するわけではないのですが、お金を貯めた先には使い方を考える段階が必ず来ると思っています。


今後も世界一周旅行後の生活を視野に入れつつ、資産形成を当面は継続していきたいと考えています。 具体的な数値目標はまだ決めていませんが、一つのマイルストーンとして新NISAを最速で満額埋めておくことは大事だと思っており、そこまではしっかり入金を続けていきたいと考えています。 その先については、その時点での資産状況を踏まえて考えていくつもりです。


ここまで思いの部分が多かったので、資産形成という観点での振り返りも少し書きます。

以前から、「金融資産以外に資産形成をブーストする方法はないか」と考えていたのですが、そのときに思い浮かぶのは、やはり会社員としての信用と与信枠を活用する方法でした。つまり、住宅ローンやアパートローンを利用して資産を持つ形です。

最初は収益物件の購入を検討し、本を読んだり動画を見たり、物件サイトを漁ったり、資料請求をしていました。 ここ半年くらいの間は現実的な課題として、しっかりと検討してみたのですが、結論としては現時点では収益物件には手を出すのが怖いと判断しました。

理由の一つは、地方都市に移住したことで融資の相談先が地銀や信金中心になることです。これら金融機関は基本的に営業エリアの物件しか融資対象にしないため、首都圏の物件を購入するのは難しく、購入可能エリアがかなり限られます。 地方でも中心部は地価上昇が見込めますが出物は少なく、あっても価格が強気。中心部から外れたとしても、ある程度手堅く感じられる築浅の物件は利回りは低い。将来の売却益を狙ったとしても、運用上のリスクを抱える割には、利益は薄いと感じました。端的に言えば「今から参入しても旨味は少ない」と判断しました。

一方で、自宅用のマンション購入は現実的だと考えるようになりました。

  • 地方でも中心部のマンションなら地価は底堅い
  • 首都圏ほど価格は高騰していないため、まだ手が届く
  • フルローンでも自分の資産で返済可能な金額感で気楽
  • 中心部は再開発なども進み需要も一定ある
  • 中心部であれば値上がりは大きくなくても、大幅な値下がりもしにくい
  • 会社員のうちに住宅ローンでレバレッジを効かせられる
  • 住宅ローン控除もあるので、固定資産税くらいは賄えそう

こうした考えから、現在は駅周辺の中心部にある築浅物件を色々と検討しています。

シナリオとしては、築浅物件を購入して5〜10年程度保有し、売却時に多少値上がりしていたらラッキー。値段が横ばいでも、仮に少し下がっても、その間の総支出が「今の賃貸の家賃総額」以下なら成功だと考えています。

ビビリで手堅い方の自分がこういった考え方ができるのは「自分の資産の範囲内での買い物」だからこそだと感じています。多少のリスクはあっても試してみようと思えています。また、将来的に世界一周旅行に出たときにも日本に拠点を維持しておきたい気持ちがあり、賃貸を借り続けるよりも心理的に安心できる点も大きいです。


だいぶ長くなってしまいましたが、次回はマネーフォワードの資産推移データをもとに、最後に改めて全体を通した振り返りをまとめて締めくくりたいと思います。


【資産形成の振り返り④】 3000万円から4000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/11/012647

【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/03/233244

【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/02/015022

【資産形成の振り返り①】1000万円への道 https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/31/190019

資産形成の振り返り④ 3000万円から4000万円まで

前回は「2000万円から3000万円まで」の資産形成を振り返りました。 ざっくり振り返ると、

  • 0円 → 1000万円:5〜6年
  • 1000万円 → 2000万円:2年半
  • 2000万円 → 3000万円:11か月

という感じで、だんだん加速していくのを実感しました。いわゆる複利の力ですね。 今回はその続き、3000万円から4000万円までの話です。投資の状況だけでなく、心境の変化や生活の動きも含めて残しておこうと思います。


1年半での到達、でもモヤモヤも

資産が3000万円を超えたのは2024年2月末。4000万円に届いたのは2025年7月なので、だいたい1年半弱かかりました。 「2000万円→3000万円」が11か月だったので、そのスピードを知ってしまったあとだと「あれ、今回は意外と時間かかったな」と感じました。もちろん相場はそんなに都合よく右肩上がりになるわけじゃないんですが、どうしても期待してしまうんですよね。

特にこの時期は米国株が不安定で、「トランプ・ショック」でドーンと下げては回復、みたいな動きが続きました。理解はしてるつもりでも、やっぱりフラストレーションを感じました。


妄想とシミュレーションの罠

3000万円を超えたあたりから、いわゆる野村證券の分類で「アッパーマス層」に入ったことになります。 それを意識したせいか、「5000万円ぐらいになったらいつFIREするか考えようかな」とか「このペースならどこまで行けるんだろう」みたいな、根拠のない妄想をよくしていました。

気づけばエクセルでシミュレーションを繰り返したり、「いやいや、もっと早く増やしたい」と欲が膨らんだり。意味のないことだと頭では分かっていても、資産が増えてくると逆に余計な思考にとらわれやすいんだなと感じます。


新NISAと投資の方針

2024年から始まった新NISAですが、基本方針としては積立枠・成長投資枠ともに毎年フル活用する作戦にしました。基本は新規資金で埋めますが、足りないときは既存資産を少し取り崩す形です。2024年については、もともと所有していた個別株の一部を売却して新NISAの枠での買い直しをして、全額を埋めました。

新NISAについては、理想は最終的に両枠ともインデックス投信で埋めることが最適解だと思っています。ただ、投資可能額は限りがありますし、手元のキャッシュフローも欲しかったので、当面の間成長投資枠は高配当株を入れつつ、一旦5年間で1800万円全額を埋めた後に、徐々に個別株部分を投信に置き換えていくつもりです。

正直「投信が正解の可能性が一番高い」と思いつつも、やっぱり目に見える配当も嬉しいんですよね。そこは感情との折り合いをつけながら、少しずつ整えていこうと考えています。


地方移住と家族のこと

資産額とは直接関係ないですが、2024年には東京から地方に移住しました。会社がリモートOKだったのと、東京で住んでいた家を都合があり出ていく必要があったので、妻と「じゃあもう東京じゃなくてもいいよね」と話していたのがきっかけです。

どこに引っ越すかはなかなか決まらず、「今日は北海道、明日は沖縄」のように、毎日のように行きたい移住先が変わってしまう状況でした。最終的には関東圏を離れてみようということでいくつか候補を出し、実際に現地まで下見に行ったりしながら移住先を決めました。その後、役所の移住課と連携したり、再度賃貸の家を探しに行ったり……準備自体も楽しい思い出です。

この時期は実家にもよく通い、病気をした父と家族信託を組んで父の資産運用も始めました。個人の資産形成と並行して「両親の老後の生活資金」や「家族の資産をどう守るか」などを家族内でもいろいろと整理を進めていたのですが、それらが形になって実務的に動き出したことで、両親との関わり方についても深く考える時期になりました。


仕事のモチベーションと「資産の使い方」

一方ですが、この頃から仕事へのモチベーションが下がってきました。リモートとはいえ、地方に移ると会社の中での立ち位置は傍流になった感覚があります。さらに「これ以上、上を目指して頑張りたいか?」と聞かれると、自分の答えはNoでした。

また、資産が3500万円を超えた頃からは、「貯める」だけじゃなく「どう使うか」も考えるようになりました。生活自体はすでに最適化されていて、特に不満もないし物欲もそこまでない。だからこそ、使うことも積極的に意識していかないと、自然と使わない判断をいろいろな場面でしていってしまうなと感じました。

ただ、やみくもに取り崩す資産を取り崩すという選択肢はなく、入金するペースも減らしたくはない。また、使っても良いと思えることに対して、どう枠組みを作って使っていくかが悩みでした。そこで考えた結果、2025年からは個別株の配当を「海外旅行費」にあてることにしました。妻と年3回海外に行くことを目標に、今年はすでに台湾や中国へ行ってきました。ツアーは使わず個人で手配するので調べることも多いですが、それも含めて楽しい時間です。


4000万円到達、そして次へ

そんなふうに生活や心境が変わる中で、「早く増えてほしい」と思っていた気持ちもだいぶ薄れていって、むしろ旅行や家族との時間に意識が向くようになっていました。2025年7月に資産4000万円を超えたのは、ちょうど中国旅行中でした。

仕事とFIREだけの関係性で資産形成を捉えると、資産が一定額以上になったときにどうしても期待値を引き上げてしまいがちです。とはいえ、長期インデックス投資は市場の成長に乗っかる投資なので、定期的に入金する以外にできることは基本ありません。

人間なのでそこに囚われることはありますが、そういうときこそ新しいことを始めたり夢中になれるものを探しに行ったほうが、生活が面白くなる気がします。

次回は、4000万円から現在、そしてこれからについて振り返り、このシリーズを締めくくろうと思います。どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。


【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/03/233244

【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/02/015022

【資産形成の振り返り①】1000万円への道 https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/31/190019

はじめまして、Sloth Lifeです https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/30/234408

生活費の削減に役立つ株主優待8選を考えてみた

今日は資産形成振り返りシリーズから少し離れて、生活費の削減に直結する株主優待を8つご紹介します。

長期投資のコアはやはりインデックス投資だと思いますし、日本株の個別銘柄なら大型の高配当株を中心に考えるのが堅実です。ただ、株主優待があると楽しさが増しますし、日々の生活費を圧縮する効果も期待できます。少し遊びを取り入れたいときには、こうした銘柄を組み込んで投資資金に余裕を持たせるのも良い戦略だと思います。

優待の内容や各社の業績状況についても踏まえて、長期的に保有することを検討しても良いと思える銘柄を選んでみました。


(1)楽天グループ(4755)

楽天モバイルの月30GBのデータ+音声の1年間無料SIMがもらえます。物理SIM・eSIMを選べ、デュアルSIM端末なら「音声は他社・データは優待SIM」という節約スタイルも可能です。

我が家では夫婦で100株ずつ保有し、電話番号維持用の楽天モバイル回線とこちらの株主優待SIMを併用しています。楽天モバイルは Rakuten Link を利用すると電話も無料で利用できます。家族割も使って、通信費は一人当たり月880円(税抜)です。楽天モバイル回線は海外ローミングが月2GB利用できるのですが、こちらの優待SIMも同様のため、メイン回線と合わせて一人当たり合計4GBの海外ローミングも利用できます。1週間程度の海外滞在であれば、現地SIMやモバイル Wi-Fi 等の調達を考えなくてよいため地味に便利です。

楽天経済圏もよく利用していますし、優待内容としても生活費の削減につながるインパクトが強いので、実利と応援兼ねて保有しています。

ここがポイント

  • 株価は一時期500円近くまで下がったがここ1〜2年は回復基調で900円くらいまで戻してきました。
  • 楽天モバイルの事業がどうにか立ち上がってきたことで、グループ全体でも単月の黒字化まで戻ってきました。
  • 優待内容は変更されやすい印象があるため、長期安定性には注意

(2)U-NEXT HOLDINGS(9418)

  • 株価:2,041円
  • 株主優待
    • 100株:U-NEXT 90日利用クーポン(1,000ポイント付き)×年2回
    • 1000株:U-NEXT 1年分利用クーポン(毎月1,800ポイント付与)×年2回
  • 配当:14円(配当利回り0.7%)
  • 権利月:2月・8月

100株保有でU-NEXT90日間利用クーポンとU-NEXT内で利用できる1,000ポイントが年2回いただけます。 1000株保有になると、1年分のクーポンになり毎月1,800ポイントになります。

我が家では、夫婦でそれぞれ1単元ずつ持つことで、年間360日分の利用をカバー可能。 U-NEXTのメインアカウントの下で、それぞれのサブアカウントも発行できるため、アカウントも共有して利用できます。 こちらを導入した上で通年で契約していたNetflixを解約し、U-NEXTを軸にしながら、他サービスは見たい作品がある時だけ短期契約するというスタイルに切り替えました。

配当は少ないですが、業績も堅調でサッカーパックや映画製作など新しいサービスにもトライしています。 個人的な印象では、国内企業の動画配信サービスでは頭ひとつ抜けた印象があります。

ここがポイント

  • 2024年11月に株式分割を経て買いやすい価格帯に
  • 売上高は過去最高を更新、国内動画配信で存在感を強めている
  • 株価も堅実に上昇中

(3)サイバーエージェント(4751)

  • 株価:1,763円
  • 株主優待
    • 100株:ABEMAプレミアム3カ月
    • 500株:ABEMAプレミアム12カ月
  • 配当:17円(配当利回り1.0%)
  • 権利月:9月

ABEMAプレミアムの無料利用クーポンが優待でいただけます。 ABEMAを日常的に利用する人におすすめです。

我が家では、数年前はプレミアリーグの放映権を持っていた時期もあり、保有していたタイミングもありましたが、個人の動画視聴習慣とした直近はABEMAプレミアムを利用することがかなり少なかったため、現在は手放しています。

サイバーエージェントの株価と業績は非常に好調で、去年などは1株800円−1000円くらいという印象でしたが、直近では1,763円まで成長しており少しびっくりしました。

ここがポイント

  • ウマ娘」などヒット作に業績が左右されやすい
  • 直近は増収増益と好調で株価も2025年に入ってから70%程度上昇している

(4)JMホールディングス(3539)

  • 株価:2,819円
  • 株主優待(1年以上の継続保有が必須)
    • 100株:お肉セット(2,500円分/年1回)/ 自社グループ商品券2,500円分 / コシヒカリ2kg から1点を選択
    • 500株:お肉セット(3,500円分/年1回)/ 自社グループ商品券3,500円分 / コシヒカリ3kg から1点を選択
    • 1000株:お肉セット(5,000円分/年1回)/ 自社グループ商品券5,000円分 / コシヒカリ5kg から1点を選択
    • 10000株:お肉セット(10,000円分/年1回)/ 自社グループ商品券10,000円分 / コシヒカリ10kg から1点を選択
  • 配当:44円(配当利回り1.6%)
  • 権利月:7月

肉のハナマサ」のお肉セットがそのまま届くため、直接的に食費削減につながります。

2,500円のセットだと、以下のような組み合わせになります。 ・国産鶏ムネ肉 2kg ・沖縄琉香豚ばら肉薄切り 500g ・沖縄琉香豚切り落とし 500g

物価高が続くなかで、自炊を始める人もいるでしょうしハナマサのような安さに特色のあるスーパーは需要があると思っています。それを裏付けるように、業績も堅調で株価も安定的に推移している印象です。配当も徐々にですが、増配を行ってくれています。

我が家では、個別株を始めた初期に購入してそのまま1単元をずっと保有しています。

1年の継続保有が条件にはなりますが、自炊をする方であればダイレクトに食費を削減できるので、とりあえず持っておいても良い銘柄かと思います。

ここがポイント

  • 物価高のなかで独自性を発揮する業務スーパー
  • 今期も増収増益で堅調。配当も地道に増配が続いている。
  • 株価も安定推移が見込まれる

(5)シンシア(7782)

  • 株価:586円
  • 株主優待
    • 自社サイト割引券
      • 100株(保有期間1年未満):30%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
      • 100株(保有期間1年以上):40%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
      • 200株(保有期間1年未満):40%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
      • 200株(保有期間1年以上):50%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
      • 1000株(保有期間1年未満):50%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
      • 1000株(保有期間1年以上):60%割引券(割引前購入価格上限40,000円)/枚
    • QUOカード
  • 配当:13円(配当利回り2.2%)
  • 権利月:12月

シンシアは、東証スタンダード市場に上場するコンタクトレンズファブレスメーカーで、企画から販売までを一貫して手掛けている会社です。自社工場を持たず外部生産を活用する形で効率的に事業を展開しています。低価格帯から高機能レンズまで幅広く展開しています。

業績としては、コンタクトレンズ需要の底堅さから、近年は毎年増収基調です。ただ、為替や資材価格の影響は受けるので、利益ベースではやや不安定なところもあります。配当については業績連動なので、安定性に欠けるところもあります。株主優待としては、手厚く自社サイトでの割引券とQUOカードがいただけます。

我が家では、200株が保有効率が良いと考え200株を長期保有しています。 妻が、以前はワンデーコンタクトレンズのサブスクを利用していて、月額5,000円程度かかっていましたが、ここ数年はこちらの優待を利用してシンシアのワンデーコンタクトレンズを年1回まとめ買いする形にしています。4万円分のコンタクトレンズを50%割引で2万円程度になります。 眼鏡との併用なので、毎日利用するわけではないようなので、そちらで十分賄えるようです。 医療品になるため、小ロットで1回買って妻に試してもらってから、株を購入してこのサイクルに整えていきました。

小型株になるので、やや安定性は欠けるところはありますが、配当も低くはないですし、優待もメリットがある人には大きいので、コンタクトレンズを常用されている方は検討の余地があるかと思います。

ここがポイント

  • 2025年12月期上期は大幅な増収増益。
  • 売上は拡大中だが、為替や資材コストの影響は受けやすい。
  • 小型株なので株価の振れには注意が必要

(6)ジンズホールディングス(3046)

JINS株主優待では、100株以上の株主に対して年間1回、株主優待券(9,000円+税分、税込9,900円相当)がいただけます。この優待券は、JINSの日本国内直営店またはJINSオンラインショップで利用でき、メガネ本体やレンズ交換、小物などにも使えます。

我が家では、競争は激しいですがクロス取引で取得できるときは取得しています。 そのうち買って長期保有しようとぼやぼやしているうちに、しっかり株価も上がってしまったので、少し手を出せていない状況です。メガネを利用される方は、何かと購入やメンテナンスにお金がかかると思うので、毎年1万円近くのクーポンがいただけると有用なのではないかと思います。

株価が上昇しているということからわかるように、増収増益で業績も堅調で、自己資本比率などの財務基盤も強化されていることから、経営的な手腕も期待できるのではないでしょうか。

ここがポイント

  • 2025年8月期第3四半期まで増収増益で推移
  • 通期も増収増益予想を据え置き
  • 自己資本比率が改善し財務基盤も強化

(7)イオン(8267)

  • 株価:1,773.5円
  • 株主優待:イオンの優待は少し複雑なので文章で記載
  • 配当:13.67円(配当利回り0.77%)
  • 権利月:2月・8月

イオンモールやイオン系列店を利用する方には恩恵が多いイオンです。

イオンの株主になると、イオンオーナーズカードというカードをいただけます。 優待株主本人用と家族用の合計2枚がいただけます。また、株主本人用のカードは iAEON というアプリに登録して紐づけることもできます。

このオーナーズカードに、優待の特典がいろいろと紐づいています。 一番大きいのは、イオンやマックスバリュマルナカマルエツといったイオン系列スーパーマーケットで購入時に、オーナーズカードを提示することで保有株数に応じてキャッシュバックがいただけることです。100株だと1%、200株で2%、300株で3%、500株で4%、1000株で7%のキャッシュバックになります。 このキャッシュバックは現金か、WAON POINTかを選択できて、半年ごとにまとめて還元という形になります。

また、イオンに併設されているイオンラウンジが利用でき、買い物中に腰を少し落ち着けることができます。 株主本人と同伴者1名の2名まで利用することができ、月あたり8回まで利用できます。 現行30分ごとの予約制となっており、人気店では満席のことも多いため、使い勝手は少し悪いです。 また、イオンラウンジでは、トップバリュの飲み物などが一人一ついただけます。

他に、イオンシネマでの映画鑑賞料金が大人1,000円、学生800円になります。 インターネット予約などはできず、店舗の端末で予約発券する必要があります。 イオンシネマに行き、まずは映画を予約発券し、イオン内で時間を少し使ってから映画鑑賞するという流れになるかと思います。

その他、メガスポーツやイオングループの飲食店などでも、オーナーズカード提示で5%などの割引があります。

我が家では、地元のイオンまで徒歩で30分以内くらいの位置に住んでいるので、イオンはかなり重宝して利用しています。 映画も見ますし、ダイエットも兼ねた散歩がてらイオンラウンジまで行き、飲み物をいただいてきて備蓄したりもしています。

イオン系列のスーパーやイオンを利用される方は保有を検討しても良い銘柄かと思います。

イオンはクレジットカードやオーナーズカード、お客様感謝デー、系列店や専門店など割引の仕組みも複合的なので、そのうちイオンやイオンモールの効率的な利用方法について掘り下げて整理したいですね。

例えば、おそらく想像ですが、イオンモールに入っている無印良品などなら、良品計画の優待の7%割引と、イオンゴールドカードの引き落とし時の5%割引が併用できる気がするので、イオンのお客様感謝デーに購入すれば安定して12%の割引は受けられる気がします(未確認です)

ここがポイント

  • 2025年2月期決算は売上最高更新も営業減益
  • 個人株主が99%を占めるユニークな構成。個人株主向けの優待などの還元もある。
  • 時価総額セブン&アイを抜き、小売国内2位に浮上

(8)イエローハット(9882)

イエローハット他系列店で利用できるクーポン券とウォッシャー液の交換券が年2回もらえます。 使い方としては3,000円分であれば、300円券が10枚、4,500円分であれば15枚という形になります。 1,000円の購入に対して、300円券が1枚利用可能なので、10,000円の利用に対して3,000円の割引という形になります。

このクーポン券ですが、車やバイク関係の備品の購入はもちろんですが、車検時の整備費にも利用することができます。 例えば、車検の法定費用が5万円程度で、整備費が5万円の合計10万円だとすると、この整備費5万円の部分にはクーポンが利用できます。 半年ごとに優待をいただけて、それぞれ有効期間が1年ほどなので1年分の優待券を車検費用に当てることができます。

我が家では、夫婦それぞれで100株ずつ保有しており、合計で年間12,000円分のクーポン券をいただいています。 そちらを、オイル交換の費用や車検の費用に当てることで、車関連の維持費を少しでも最適化しています。

また、イエローハットの系列店でスポーツ自転車専門店のワイズロードなどもあるので、ロードバイクユーザーにもおすすめです。

ここがポイント

  • 2025年3月期は増収増益を達成
  • 2026年3月期1Qも最高益更新と絶好調

まとめ

株主優待は、配当とは違って**「生活コストの現物削減効果」**があります。特に通信費・食費・サブスク・車の維持費など固定費に直結する優待は、実際の家計改善につながりやすいです。

堅実なインデックス投資を軸にしつつ、こうした優待銘柄を組み合わせることで、投資生活をより楽しみながら豊かにできるのではないでしょうか。

初めてまとめ記事を作ってみましたが、ついつい分量がながくなりがちですね。

注意事項(ディスクレーマー)

  • 株価や株主優待の内容、配当等は2025年9月6日現在の情報です。今後変更の可能性がありますので、最新情報は各社IRをご確認ください。
  • 個別銘柄に関するコメントは個人的な見解であり、株価の上昇を保証するものではありません。
  • 記事内容は十分に調べていますが誤りがある可能性もあります。最終的な投資判断は必ずご自身でお願いします。

最近ブログを書き始めて、とりあえず自己紹介がてら今までの資産形成の振り返りなども書いているので、興味があったら覗いていってください。

【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/03/233244

【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/02/015022

【資産形成の振り返り①】1000万円への道 https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/31/190019

はじめまして、Sloth Lifeです https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/30/234408

【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで

これまで、資産形成を始めてから1000万円に到達するまでに約5〜6年、さらに2000万円までは2年半ほどかかりました。 今日は、2000万円から3000万円を達成するまでの道のりを振り返ります。


2000万円から3000万円までのスピード

資産が2000万円を超えたのは2023年3月。 そして3000万円を突破したのは2024年2月、わずか11カ月後のことでした。

私生活では家族の病気などもあり色々と大変なことはありましたが、資産形成という面では基本的な家計の管理や投資の枠組みはすでに固まっており、仕組みを回しながら最適化余地の改善を繰り返していたらいつの間にか資産が増えていた、という感覚が正直なところです。

YouTubeなどでは「複利の効果を実感するのは1000万」「いや2000万」「5000万から」などいろいろ言われますが、私自身が大きく実感したのは、この2000万から3000万の間でした。資産の膨らみ方が目に見えて加速したのです。


投資のスタンス

この時期も投資のコアは積立NISAやiDeCoを含むインデックス投資です。 一方で、日本株の個別銘柄もこの時期からかなり増やしました。配当や優待で家計を助けつつ、長期保有できる銘柄を中心にコツコツ買い増していきました。

また、生活防衛資金を活用して株主優待クロス取引を始めたのもこの頃です。資金を大きく減らさずにリターンを得る工夫を模索し、生活と投資の最適化をもう一段階進めた時期でした。


家計の最適化の仕組み

3000万円到達の背景には、投資だけでなく、日常生活の家計管理を仕組み化していたことも大きかったと思います。 ここではそれらの概要について紹介します。

iDeCo

拠出額は所得控除の対象となり、税金を減らす効果があります。 受取時には課税されますが、退職所得控除や公的年金控除を使えば、ある程度までは非課税にできます。長期で見ると「節税しながら積み立てられる」制度として非常に有効なので、限度額まで活用していました。

家計管理の4段階

お金は「日常財布」「特定用途積立」「生活防衛資金」「投資余力」の4つに分けて管理しています。

特に特徴的なのが「特定用途積立」です。 「特定用途積立」という一つの積立があるわけではなく、「車関連積立」、「医療費積立」、「旅行積立」、「汎用積立」など、汎用を用意することである程度まとめつつも複数の積立を用意しています。 これは、車検や自動車税、旅行、家具や家電の買い替え、冠婚葬祭など、将来必ず発生するけれど毎月一定ではない支出を、あらかじめ小分けに毎月積み立てておく仕組みです。 また、「学費積立」や「移住資金積立」など、将来が必要な資金が予見可能になったタイミングには、積立項目を増やすこともあります。

例えば「車関連積立」には毎月3万円を入れておき、そこからガソリン代、高速代、車検、自動車税までを処理します。大きな支出も「予定通り」に扱えます。 さらに「汎用積立」を用意し、家具や家電の買い替え、冠婚葬祭、父の日や母の日のギフトなども、毎月一定額を積み立ててその中で調整。突発的に見える出費も「想定内」にできます。

こういった月ごとの生活費と生活防衛資金の間に、中間的な積立の厚みをもたせることで、生活防衛資金を崩さなくても安心して対応できます。

銀行口座の分け方

この仕組みに合わせて銀行口座も複数用意。住信SBIネット銀行などの目的別口座なども活用し、給与が入ったらその日のうちに用途ごとに給与を振り分けます。 口座残高がそのまま予算残高になるので、家計簿をつけなくても口座残高を管理すれば資金管理ができます。

予算については、基本的には毎月固定額を入れていくようにしていますが、減り具合や余り具合を見ながら毎月微調整を繰り返します。

クレジットカードと電子決済

支払いはなるべくポイント還元のあるクレジットカードや電子決済を利用。複数のカードを使い分けていますが、利用したらすぐに引き落とし用口座にお金を移すルールを徹底しています。 キャッシュレスでも「使った分がその場で精算される」仕組みを作ることで、支出が膨らまず、現金管理と同じ感覚でコントロールできます。

ポイント活用(ポイ活)

年間で20〜30万円分ほどのポイントが貯まります。これは年収400万円くらいの人の手取り1か月分に相当するかと思います。 ポイントは「おまけ」ではなく「投資資金」として扱うのが基本方針です。

例えば、、、 - 楽天ポイント楽天証券で投信購入 - Vポイント → SBI証券で投信購入 - dポイント → マネックス証券で投信購入

期間限定ポイントや証券会社で使えないものは、日常の買い物に使い、その分の現金を日常生活管理用の口座から投資口座に振替えて調整します。こうして「ポイントも最終的には投資資金に変換」する流れを作っています。

ふるさと納税

返礼品はお米・肉・魚など、普段から買う食材に限定。無駄な消費をせず、生活費の削減に直結させています。年に数回に分けて注文することで、冷凍庫がいっぱいになるのを避けるのも工夫のひとつです。楽天経済圏を利用してポイ活も兼ねています。

株主優待

優待は「生活費を下げられるもの」を重視。

例えば、 * 楽天グループ:スマホ通信料を優待SIMで節約 * シンシア:コンタクトレンズ割引で医療費を軽減 * U-NEXT HD:動画サービスの無料クーポンでサブスク費用を節約

U-NEXTは夫婦でそれぞれ株を持ち、無料期間を組み合わせてNetflixを解約。年間2.4万円の固定費削減につながりました。

こうした「優待=ちょっとした贅沢」ではなく、「優待=必要な生活費を下げる手段」と捉えることで、資産形成に直結する効果が出ています。

クロス取引

生活防衛資金を遊ばせないため、一般信用での株主優待クロス取引も実施。リスクは手数料程度で、必要になればすぐに解消して現金化できるのも安心材料です。


まとめ

2000万円から3000万円までの期間は、資産の増加スピードを実感できた最初の時期でした。 投資のコアを守りつつ、家計の仕組みを磨き上げ、生活費を最適化する。そうした日常の積み重ねが、資産の加速につながったのだと思います。

今回触れた家計ノウハウの部分については、今後あらためて体系的にまとめて記事にしていきたいと考えています。 細かいやり方を整理していくことで、資産形成を目指されている方にも参考にして頂ける部分があるかと考えています。


次回予告

次回は「3000万円から4000万円まで」。 さらに資産規模が大きくなる中で、生活にどのような影響が生まれてきたか考えたいと思います。


【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/02/015022

【資産形成の振り返り①】1000万円への道 https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/31/190019

はじめまして、Sloth Lifeです https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/30/234408

【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで

昨日は資産がほぼない時期から足掛け5〜6年ほどかけて、ライフイベントもこなしながら1000万円達成までの道のりを振り返りました。 今日は、コロナ期を経て2000万円を達成するまでの道のりを、MoneyForwardの資産データをもとに振り返ってみたいと思います。


1000万円到達直後(2019年末)

2019年末の資産残高は合計で1002万円ほど。年末の給与や賞与、年末調整の分も重なって、ぎりぎり1000万円を超えた水準でした。 明確に「◯年までに達成する」という目標は掲げていませんでしたが、資産が大台に近づくとやはりソワソワした気持ちになったのを覚えています。

この頃は仕事でも一定の評価を得られ、給与が入ったらまず投資に回すサイクルがしっかり機能していました。生活も落ち着き、資産が順調に増えているという実感がありました。


コロナショックと仕事漬けの日々(2020年)

そんな中、コロナショックが到来します。 チャートを振り返ると2020年3月には資産が890万円ほどまで減っていましたが、正直言うと当時はまったく記憶にありません。

理由は単純で、この頃は会社で新規事業の立ち上げに奔走していたからです。進まない準備に加え、コロナ対応まで求められ、まさに「24時間働けますか状態」。さらに妻がちょうど海外出張で不在だったこともあり、工場に泊まり込む、朝まで自宅で作業を続けるといった仕事漬けの生活でした。

残業時間は月150時間を超えると頭が回らなくなり、200時間を超えると感覚が鈍り、250時間を超えると「寝ているのか働いているのかわからない」状態に…。この極限状態を経験したのもこの時期です。

そんな中でも、給与からの投資はクレカ積立や自動設定によって機械的に先取り投資が続いていました。 チャートを見返すと、3月に大きく下げたあと夏にかけて回復し、秋ごろに再度下げてから持ち直していたことが分かります。当時は仕事に追われていたため、資産の増減を気にする余裕すらなかったのです。


車を購入する決断(2020年秋)

2020年秋には、会社の新規事業の立ち上げが一段落したこともあり、大きな決断をしました。東京都内で駐車場代が月3万円以上かかる地域に住んでいたにもかかわらず、車を購入したのです。

当時はコロナによるリモートワークが広がりつつあるなかで、関東近辺にある親族所有の空き家をある程度自由に使っても良いという話があり、そちらの拠点も使いながら仕事をする選択肢も出てきました。そのため、移動の自由を確保する目的で思い切って購入。家計の中で受け止めることを考えた結果、ローンではなく、投資信託の一部を売却して現金一括で支払いました。

支出は大きかったですが、この頃には投資のコロナショックからの回復も進んでおり、現金化しても資産全体で1000万円を下回らない計算でした。結果的にこの判断は「生活の豊かさ」を大きく変えることになりました。

2020年の年末時点での資産は1180万円ほど。波乱もありましたが、1年間を通じて資産は増えていました。


生活の豊かさと投資の継続(2021年)

車の購入によって生活の幅が広がったのが2021年です。 都内にいるときには郊外のコストコIKEAへ足を運ぶ楽しみが増え、親族の空き家を使わせてもらいながら、シーズンには2〜3週間ごとに東京と地方を行き来する「二拠点生活」に近い暮らしが始まりました。

田舎で暮らすと、野菜や水の美味しさ、空気の澄み方など、東京では味わえない「生活そのものの楽しさ」を感じました。加えて、自然と夜6〜7時には仕事を切り上げるようになり、働き方への意識にも変化が生まれました。

投資については、2018年の制度開始時から積立NISAを使い、米国株インデックスをドルコスト平均法で積み立てていました。コア資産はインデックス投資で安定的に育て、余剰資金は米国ETF(VTIなど)に充てていました。

この頃は米国株がコロナ後の「不安の崖」を一気に駆け上がっていた時期で、投資環境としても追い風が吹いていました。2021年末には資産が1660万円まで増加。生活コストはやや増えつつも、給与が入ったらまず投資に回すサイクルは途切れず、順調に積み上がっていきました。


個別株への挑戦(2022年)

2022年も安定的に仕事と投資を両立していました。 この年は円安が進んだ時期でもあり、米国株の積立をコアとして継続する一方、余剰資金については日本株の個別銘柄も購入し始めました。

初めて購入した日本の個別株はのはSBIグループとPPIH(パンパシフィックHD)。 SBIについては、自分が日常的にサービスを使って「便利で好きだ」と実感していたことが大きな理由です。PPIHについては、シンガポール支社の人と話す機会があり、「現地の方々にドンキがめちゃくちゃウケている」という生の声を聞いたことが購入の後押しになりました。

結果的にどちらもその後株価は3倍近く成長し、今も保有を続けています。 この経験を通じて、個別株投資では業績や指標といった数値面ももちろん大事ですが、生活者としての実感や口コミのリアルな手応えが、投資の強い根拠になると最初の段階で感じました。

2022年末には資産は1800万円を突破。そして2023年3月にはついに2000万円を超えることができました。


学びのまとめ(1000万円から2000万円まで)

  • 株価が大きく下がっても、日常が忙しければ気にする余裕すらない。暴落時はむしろ趣味や仕事に没頭していた方が精神的に健全。
  • クレカ積立や自動引き落としなどで投資を仕組み化すれば、意識せずとも資産形成は進む。
  • 車の購入など生活費が増える選択も、価値観に合っていれば資産形成と両立可能。豊かさを感じる経験は生活全体に好循環をもたらす。
  • 個別株は数字だけでなく、生活者としての実感や口コミが投資判断の安心材料になる。

次回予告

次回は「2000万円から3000万円の道」について振り返ってみたいと思います。 投資だけでなく、生活の変化も含めて、資産形成をどう進めてきたのかを振り返ります。


最近ブログを書き始めて、とりあえず自己紹介がてら今までの資産形成の振り返りなども書いているので、興味があったら覗いていってください。

【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/03/233244

【資産形成の振り返り①】1000万円への道 https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/31/190019

はじめまして、Sloth Lifeです https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/30/234408

【資産形成の振り返り①】1000万円への道

昨日の自己紹介に続いて、今日からは自分自身の資産形成の歩みを数回に分けて振り返ってみたいと思います。 初回は「1000万円に到達するまでの道のり」です。昔のことなので細部は曖昧ですが、MoneyForwardの資産推移データを頼りに、その時々の出来事とともに記録してみます。


16万円からのスタート(2013年)

最も古い記録は2013年10月。当時の資産残高はわずか16万円でした。 ちょうどその頃、勤めていた会社が吸収合併され、気持ちが前向きになれない時期。仕事はこなしていましたが、帰宅後は同僚と飲み歩く日々。愚痴や批判を肴に飲み会を重ね、流れでキャバクラに行くことも。結果、給料はほぼ使い切り、貯金などできるはずもありませんでした。


転機:転職と環境の変化(2013年末〜)

最初の大きな転機は2013年末の外資系企業への転職です。 転職後は年収が上がり、社食やドリンク提供のおかげで生活コストが下がり、飲み会に誘われることも激減。意識せずとも毎月10〜15万円が自然に貯まるようになりました。振り返ると、最初の貯金の一歩は「飲み会や交友関係との距離の取り方」が大きかったと思います。


結婚と新生活(2015〜2016年)

2015年には資産が一時240万円まで積み上がりますが、同棲準備で160万円に減少。 2016年に結婚し、式は行わず自分たちで会場を借りて企画したパーティーを開催しました。新婚旅行はギリシャへ。格安チケットをスカイスキャナーで見つけたときの喜びは今でも覚えています。

その頃の資産は150〜200万円程度で推移。生活のやりくりに試行錯誤しつつも、NISAを開始し投資信託ポートフォリオに登場しました。また転職先で企業型DCに加入し、マッチング拠出はなかったものの「税金を減らしたい」一心で上限まで拠出。2年間で110万円が170万円に増え、節税効果も実感できました。ここで初めて「投資って効くな」と体感した瞬間でした。


投資の試行錯誤(2016〜2017年)

この頃から投資への関心が一気に強まりました。資産形成の核はあくまでインデックス投資でコツコツ積み上げるという方針を持ちながらも、その脇では好奇心からさまざまな投資に手を出していました。FXやレバレッジETFトルコリラビットコインのレバ取引など…。

結果はすべて失敗に終わり、短期売買で勝負できるタイプではないと痛感しました。ただ幸いだったのは「遊び金」程度に留めていたこと。10万円ほどで試し、痛い思いをしても生活は揺らがず、学びだけを得られました。ちなみに当時のビットコインは1枚8〜9万円ほど。もしあのとき保有し続けていたら…と複雑な気持ちになりますが(笑)、人生そんなものですね。

2017年末には資産が350万円に到達。現金150万円を生活防衛資金とし、それを超えた分をインデックス中心の投資に回すという、現在につながるスタイルが固まってきた時期でした。


安定期と積み上げ(2018〜2019年)

2018年末には資産が650万円弱に到達。安定した生活と継続的な投資で着実に積み上がっていきました。この年の転職に伴い、企業型DCはiDeCoへ移換。引っ越しや家具購入で生活防衛資金を一時取り崩す場面もありましたが、企業型DCの資産が現れたこともありトータルでは300万円以上の増加を実現。

そして2019年末、ついに資産は1,000万円を突破します。年間を通じて堅実に投資を継続でき、相場環境にも恵まれたことが大きかったです。前年からわずか1年で+350万円。節目の金額に到達したときは大きな達成感がありました。


振り返って感じること

改めて振り返ると、資産形成は「生活を安定させる道」そのものでした。 特に環境の影響は大きく、転職によって浪費習慣から脱却できたことが最初の貯金習慣につながりました。その後は結婚などライフイベントを経て、生活防衛資金を確保し、余剰分を投資に回すフレームができたこと。さらに市場の追い風もあり、自信を持って続けられたのだと思います。


学びのまとめ(1000万円までの道)

  • 環境の影響は大きい 転職で飲み会文化から離れたことで生活のリズムが整い、自然と貯蓄習慣が身についた。加えて収入も増えたことで毎月貯金が増えていくのは当たり前という習慣が出来た。また、結婚をしたことで、生活が徐々に安定し、継続的に資金を投資に回すことが出来た。

  • 生活防衛資金を確保し、余剰は投資へ 現金150万円ほどを「安心資金」として確保し、それ以上は投資に回すスタイルを確立。守りがあるからこそリスクを取れる。

  • 投資は少額で試すことから FXや仮想通貨などの失敗も、少額から始めたことで痛手は最小限。結果として「自分に合わない投資」を早めに見極められた。

  • インデックス投資をコツコツ継続 失敗や寄り道はあっても、資産の核はあくまでインデックス投資。長期にわたり積み上げてきたことが1000万円突破につながった。


次回予告

次回は「1000万円から2000万円の道」。 ちょうどコロナショックを経験した時期ですが、結果としてはうまく乗り越えることができたと思います。 当時どんな気持ちだったのか、改めて整理してみたいと思います。


最近ブログを書き始めて、とりあえず自己紹介がてら今までの資産形成の振り返りなども書いているので、興味があったら覗いていってください。

【資産形成の振り返り③】2000万円から3000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/03/233244

【資産形成の振り返り②】1000万円から2000万円まで https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/09/02/015022

はじめまして、Sloth Lifeです https://slothlife.hatenablog.jp/entry/2025/08/30/234408